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建設経済新聞社
2015/07/01

【京都】八幡の三川合流域拠点施設 管理棟は10月公告めざす

 近畿地方整備局淀川河川事務所は、八幡市八幡在応寺地先に建設する三川合流域拠点施設について、整備スケジュールをまとめた。
 管理棟新築工事(建築、電気、機械)は10月に公告・契約手続き等を進め、28年1月に着工、工期は11ヵ月。7月1日公表の近畿地方整備局の発注見通しによると、工事発注規模は2億円以上3億円未満。
 展望塔新築工事(建築)は28年3月に公告・契約手続き等を進め、28年6月に着工、工期は9ヵ月。両工事に先立ち、他機関による背割堤地区下水道整備工事が8月に公告・契約手続き等を進め、11月に着工、工期は前期5ヵ月+後期5ヵ月。
 29年3月の供用開始を目指す。
 管理棟の内部の和の空間づくりについて、エントランスの床は石畳調、壁は土壁調塗装、天井は屋根の小屋組木材を見せる大きな吹き抜け空間とし、屋根の一部のガラス瓦から自然光を採り入れる。エントランスは展望塔への玄関も兼ね、イベント時は展望塔利用者の待機スペースとする。情報発信スペースや休憩スペースを併設させる。イベント広場の床と腰壁は木目調、上部壁は白系の明るい色彩、天井は屋根の小屋組木材を見せる大きな吹き抜け空間とし、白系の吸音ボードの仕上げとする。
 管理棟の外観は町家造りを意匠形態の基本とする。格子の材質は木製、紅殻色の塗装を施す。格子の形状は上部を切り落とした形とし、自然光を確保しやすいようにする。和風建築の伝統的な形態にならい、正面に出格子を設ける。
 W造平屋建の管理棟は当初の延757u(建築面積757u)から規模を変更、延693u(建築面積767u)とする。イベント広場、情報発信スペース、学習室、会議室、事務室、電気室、倉庫、男子トイレ・女子トイレ・多目的トイレ、授乳室などを収容する。
 S造で高さ約29mの展望塔は延150u(建築面積75u)で計画していたが、規模及び意匠形状の再検討を行う。高さ約24mの360度展望スペースを設ける。展望スペースへはエレベーター(15人乗り)で上れるようにする。
 駐輪場は48台収容(自転車40台、バイク8台)。駐車場は普通車20台、身体障害者用1台を収容し、バスが駐車・転回できるようにする。
 建設地は宇治川と木津川の堤防に挟まれた部分に盛土を施した敷地。西の府道京都守口線側が約25m、東側が約80mで、西側から東側に広がった概ね台形形状。面積は3950u。市街化調整区域で、建ぺい率は60%、容積率は200%。
 敷地は京都守口線から東に屋外広場、管理棟及び展望塔、駐車場の配置とする。敷地北東側に防火水槽(40m3)、消防用活動空地(6m×12m)、南東側に倉庫、消火水槽、消火ポンプ室、受水槽を配置する。
 淀川河川事務所は関連業務として淀川三川合流拠点施設活用計画を建設環境研究所大阪支社(大阪市淀川区)で実施。三川合流域拠点施設新築設計は都市環境設計(大阪市浪速区)で進めている。