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　三重県は、「医療介護総合確保促進法に基づく三重県計画」（案）を公表した。消費税増収分などを財源にして県が設置した「地域医療介護総合確保基金」を活用して、地域における医療および介護の総合的な確保のための事業を実施する。県議会健康福祉病院常任委員会で県側が説明したもので、計画期間は２０１５〜17年度までの３カ年。事業メニューでは、緩和ケア病棟整備への補助などを盛り込み、それぞれ事業実施主体、事業期間、事業費などを示した。
　同計画では、医療分野と介護分野について、「医療関係の施設・設備の整備」「介護施設等の整備」「医療従事者の確保」など５事業について、ソフト・ハードの両面で事業に取り組むものとした。
　施設整備に係る主な事業内容は次の通り。（�@事業実施主体�A目標�B期間�C内容�D事業費）
　▽がん診療施設（緩和ケア病棟）整備―�@北勢保健医療圏内医療機関�A北勢圏の緩和ケア病棟を１病棟（25床）から２病棟（45床）にする�B15年度�C病棟整備費への補助�D１億９５６８万円
　▽がん診療施設整備―�@県内医療機関�Aがん診療に関わる施設の新築・増築を年間１カ所以上実施する�B15年度�C診療棟などの新築・増築工事への補助�D４５００万円
　▽看護師等養成所施設整備事業―�@県内看護師等養成所�A看護師の養成環境の充実を図るため看護師等養成所の改修などを行う養成所について１カ所以上を確保する�B15年度�C看護師等養成所の新築・増改築、教育内容の向上に資する改修工事への補助�D２９００万円
　▽看護師宿舎施設整備事業―�@県内医療機関�A看護職員の離職防止対策として看護師宿舎の個室整備を行う医療機関を１カ所以上確保する�B15年度�C看護師宿舎の個室整備への補助�D３８４９万円
　▽病院内保育所施設整備事業―�@県内医療機関�A病院内保育所の新築などを行う医療機関を３カ所以上確保する�B15年度�C病院内保育所の新築、増改築、改修への補助�D４５７８万円
　▽三重県介護サービス施設・設備整備推進事業―�@三重県�A地域密着型サービス施設などの整備を支援する�B15年度�C地域密着型特別養護老人ホーム１カ所（29床）、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所２カ所、認知症対応型デイサービスセンター１カ所（24人）、認知症高齢者グループホーム４カ所（36床）、小規模多機能型居宅介護事業所５カ所（１１５人）、看護小規模多機能型居宅介護事業所１カ所（29人）、施設内保育施設整備６カ所、既存の特養多床室のプライバシー保護の改修３カ所（１４２床）など�D地域密着型サービス施設などの整備＝５億３４２７万円、介護サービスの改善を図るための既存施設などの改修＝９９４０万円

提供：建通新聞社中部支社三重支局