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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/30

【群馬】西毛広幹道安中工区を推進 本年度事業概要

県安中土木事務所(清水昭芳所長)は本年度の事業概要を明らかにした。西毛広域幹線道路(西毛広幹道)安中工区では、先行して整備している秋間川の橋梁建設を引き続き進める。同橋の取り付け部についても用地取得を加速させ、本年度中の着工を目指す。このほか、継続事業の恵方沢原貝戸線バイパス整備や下仁田安中倉渕線の交通安全対策、原市小学校付近の歩道整備などに取り組む。
【西毛広幹道安中工区】
国道18号の安中市役所付近から北東へ新たな幹線道路を整備する。整備延長は1・9q。昨年度秋間川橋梁(L44mのPC橋)の橋台に着工し、現在も工事が続く。本年度も用地買収に優先的に予算を充てる。同事務所の中村彰男次長は「全体的にかなり買収が進んでいる」と話している。秋間川橋梁の橋台は、萩原建設(安中市)と安中土建(安中市)で施工。本年度は用地買収の進捗をみながら、橋取り付け部の道路整備にも着工する。橋付近には県道や市道が走っており、そこにボックスカルバートを整備し、立体交差させる計画だ。ただ、用地費を優先的に確保するため、本年度はロットの増減がきく側溝や擁壁などの整備のみとなりそうだ。同工区には1カ所トンネル(L263m)も整備する。場所は安中市のスポーツセンター北側。本年度は掘削に先立ち、まずは現場までの工事用道路の整備を目指す。県の動きと合わせ安中市は、建設用地にかかる同スポーツセンター内アーチェリー場の移設を本年度実施する。
【恵方沢原貝戸線バイパス】
市立秋間小学校付近から東へ新たなバイパスを整備する。事業中の池尻工区はL880m、W9・75m。片側に歩道を整備する。現道と秋間川の間に道路を新設する計画で、本年度は用地買収を重点的に進める。工事は秋間川を南側へ移動させるところから着手する予定。同川に架かる新外城橋と苅根川橋の架け替えも計画している。
【下仁田安中倉渕線の交通安全対策】
国道18号の抜け道として使われる安中市原市地内の生活道路を改良し、歩行者の安全を確保する。車道を意識させるセンターラインを消したり、一部に車道幅が狭い箇所をつくるなどして、車がスピードを出しにくい道路環境をつくる。安中側、松井田側それぞれで整備を進めており、安中側については本年度で完了する。松井田側については、本年度さらに工事発注を行う予定だ。
【一本木平小井土安中線の歩道整備】
現場は公立碓氷病院近く。原市小学校や第二中学校の通学路となっている道路に歩道を新設する。全体の整備延長は約300m。昨年度から用地買収を行っており、本年度から工事に入る。本年度は今のところ全体の半分ほどを整備する予定だという。