県教育庁高校教育課は、第七次秋田県高等学校総合整備計画の第二次素案(28〜37年度)をまとめ、26日の県議会教育公安委員会に提出した。第二次素案では、学校統合等再編整備の方針について、地域活性化に貢献できる人材の育成を一層進めるため、鹿角・小坂、能代・山本、男鹿・潟上・南秋、由利本荘・にかほ、大仙・仙北、横手、湯沢・雄勝の各地区において統合等再編整備を進めるとしている。
このうち、鹿角・小坂地区は花輪高校、十和田高校、小坂高校を統合対象とし、1学年の学級数を5から6学級、学科は普通科などを検討する。校舎設置場所については、地元と協議のうえ、地域の実情、校舎や施設設備の状況などを考慮して決定する。
能代・山本地区は能代工業高校と能代西高校の統合校(能代地区統合校U)を開校するため、学科や実習施設のあり方について今後さらに検討する。また、校地拡充のために能代市とも協議を進める。
男鹿・潟上・南秋地区では地域産業に貢献できる人材育成を目指す学校を男鹿地区へ設置する方針で、男鹿海洋高校、男鹿工業高校を統合する。1学年の学級数は5学級、学科は工業科、水産科などを今後検討する。一定期間、現在の両校の校舎を使用し、その後については、地域の実情、校舎や施設設備の状況などを考慮して決定する。
由利本荘・にかほ地区では将来的に2から3校を統合して学校を設置することが必要で、西目高校、仁賀保高校、由利工業高校を視野に入れて、目指すべき学校のあり方、設置形態、設置場所、設置時期などについて検討を行う。
大仙・仙北地区では第七次計画の後期期間中に、西仙北高校を大曲高校の地域校とする。学科は普通科(1学年1学級)とし、現西仙北高校に設置する。
横手地区では、増田高校、雄物川高校、平成高校を統合対象とし、1学年の学級数を5から6学級、学科は総合学科や普通科などを検討する。校舎の設置場所については、地元と協議のうえ、地域の実情、校舎や施設設備の状況などを考慮して決定する。
湯沢・雄勝地区では、第七次計画の前期期間中に、雄勝高校を湯沢翔北高校の地域校とする。学科は普通科(1学年1学級)とし、現雄勝高校に設置する。また羽後高校は後期期間中に、湯沢高校の地域校とする。学科は普通科(1学年1学級)とし、現羽後高校に設置する。湯沢高校稲川分校は、29年度入学者選抜から募集停止とする。
今後は統合等再編整備構想について、地元や関係部局などと調整を進め、来年2月の成案化を目指す。計画は来年4月からスタートさせる方針で、必要に応じて見直しや修正を行い、それに基づいた後期計画(33〜37年度)も策定する。
提供:秋田建設工業新聞社