七尾市は、能登歴史公園(国分寺地区)で計画している博物館建設について、展示内容に関する設計をプロポーザル方式で実施する方針だ。7月中に公募手続きを開始し、早期の最優秀者の特定を目指す。施設規模は2000平方メートル程度で、建物の基本設計も順次発注していく。
6月補正予算案に、展示スペースや建物の基本・実施設計委託料として1454万4000円(債務負担行為含む)を盛り込んだ。
博物館は、能越自動車道七尾氷見道路七尾インターチェンジ付近で七尾バイパス沿いにある石川県の能登歴史公園(国分寺地区)の園内約2ヘクタールに建設。市が所蔵する自然や歴史、文化財などの資料を適切に保存するとともに、能登の里山里海文化の発信や、地域の学習・交流活動の拠点施設とする。展示・収蔵、会議・交流スペースのほか、図書・閲覧スペース、喫茶・レストラン、事務所などを配置する予定。
具体的な配置計画については、今後どのような展示内容が適しているかを検討しながら、詳細を詰めていく。建物の基本設計もプロポーザルで発注される見通しだ。
温度・湿度管理を必要としない資料については、市内の既存施設などを活用する予定という。約4500平方メートルの収蔵スペースを確保する。
今後、管理運営方法も検討し、16年度の着工、能登国の立国1300年となる18(平成30)年中の完成を目指す。
博物館建設をめぐっては、市民や有識者らで構成される検討委員会を中心にコンセプトなどを決めた。基本構想・基本計画の策定は、計画情報研究所が担当した。