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日刊建設タイムズ社
2015/06/26

【千葉】大成を施工予定者に/実施設計技術支援プロポ/白井市庁舎整備

白井市は25日、庁舎整備実施設計技術支援者選定プロポーザルの結果を公表した。第1施工予定者に選ばれたのは大成建設。国土交通省が導入を進める多様な入札方式の一つであるECI方式により、今後、市や実施設計を担当するINA新建築研究所と協働して技術提案及び技術支援を行う。市は実施設計終了後に大成建設から見積を徴集し、工事予定価格の範囲内であれば、議会承認を受け同社と工事請負契約を締結することになる。同プロポーザルでは、大成建設のほか鹿島建設、前田建設工業が参加表明を行ったが、大成建設以外は提案を辞退した。20150626
  施工予定者に選ばれた大成建設は、市、実施設計者との三者会議に出席し、技術提案した内容を実施設計に反映させるため、@設計全般に対する技術検証A技術提案及びVE提案B総合施工計画の検討、提案及び作成Cローリング計画の策定及びローリング計画に付随する仮設計画D工事工程の検討及び提案、工程表の作成Eコスト管理支援F技術提案したものの図面及び資料等の作成等を行う。
  履行期間は契約締結の翌日から2016年3月25日まで。また、公正性を保つ観点から市、設計者及び施工予定者が積算した工事価格の検証を第三者機関に委託することとし、これについては今月3日、公益財団法人千葉県建設技術センターと委託契約を結んでいる。
  施工予定者に選ばれた大成建設の提案内容について庁舎整備実施設計技術支援者選定委員会(川岸梅和委員長)は、「プロポーザルの目的の一つとしていたコスト縮減について、提案全般にわたり基本設計で示した概算事業費(40億8675万6000円、消費税を除く)を意識したものになっている」とし、「市の要求する工期内に工事が完了するためにECI方式のメリットを生かした工程提案やユニット化による施工性の向上、工法の変更等など時間的意識を持った提案が行われた」との講評を発表している。
  ECI(アーリー・コントラクター・インボルブメントの略称)は、設計段階から施工予定者が参加して施工性を検討し、実施設計に反映させる方式で、工期短縮や工費のリスク軽減が期待できるとしている。
  新たな庁舎は、既存庁舎の減築改修と新築棟の建設により、現庁舎敷地内(復1123、敷地面積2万5210・05u)において整備が計画されている。
  減築改修棟は、8階建て、建築面積1786・89u、延べ8997・03uの既存棟を4階建てに減築改修する。基本設計段階での減築後の規模はSRC造地下1階地上4階(塔屋)建て、建築面積1518・60u、延べ5876・19u。一方、新築棟の規模はS造地上4階建て、建築面積1717・55u、延べ4660・46u(渡り廊下を含む)。
  まず新築棟を建設して移った後、既存棟の減築改修工事を行う。新築棟は減築改修棟(既存本庁舎)と保健福祉センターとの間に東西軸に配置。減築改修棟と1棟化し、保健福祉センターとは渡り廊下で接続することにより、3棟が連携する一体的な施設配置とする。
  今後のスケジュールは、施工予定者の技術支援を受けながら本年度で実施設計を進め、施工予定者の見積額が工事予定価格内であれば、来年4月の臨時議会に工事請負契約議案(新築棟、減築改修棟一括発注)を上程し、議会の議決を経て着工。16〜17年度(工期1年10か月程度※今後、VE提案等で短縮の可能性あり)で建設を進め、18年4月の全面供用開始を目指す。k_times_comをフォローしましょう
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