日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/26
【群馬】上期発注率85%目指す
県建設企画課は、本年度予算の執行方針を示した。4〜9月の発注率を8%程度に平準化し、上期発注率85%を目標とする。一方で、完成時期を勘案した発注、年度末の工事集中の緩和も図る。また、B、C等級業者対象の中小規模工事の割合も前年度並以上となるように努めていく。
本年度の発注率は、前年度からの繰り越しやゼロ県債分などを含め、4月の段階で46・5%となっている。ここから、5月で54・2%、6月で61・9%、7月で69・6%、8月で77・3%を見込み、9月で85・0%を目指す。4〜9月の間、毎月8%程度の平準化発注に努めていく。4月末に公表された「月別発注計画」が全て順調に発注されれば、12月の段階で97・0%に達するという。あわせて完成時期を勘案した発注や年度末の工事集中の緩和にも努めていく。
B、C等級業者が対象となる中小規模工事についても、前年度並以上の確保に努めていく。具体的には本年度工事費の15%以上となる数字を目指す。B、C等級業者の受注機会が増えることで、公共事業による経済波及効果がより広がりそうだ。
また、諸経費率の改定について、例年は10月の歩掛改定に合わせていたが、本年度は4月1日に前倒しした。工事では一般管理費等率と現場管理費率、業務委託では諸経費率等を引き上げた。適正な利潤や人材育成・確保に関わる費用を適切に積算基準に反映し、適正な予定価格を設定していく。
このほか、入札手続きの日数を短くし、変動する市場価格に対応していくため、引き続き1億円未満の案件については指名競争入札とする特例措置を継続していく。