鹿児島建設新聞
2015/06/26
【鹿児島】垂水市深港川で土石流
垂水市は25日、垂水市牛根地区深港川の上流で発生した土砂崩れに伴う土石流の復旧作業を急ピッチに進めている。
停滞する梅雨前線の長雨の影響で、24日正午前に山の斜面が崩壊。午後6時過ぎには土石流も発生し、大きな岩や土砂が川の一部をふさいだため、九州地方整備局大隅河川国道事務所は国道220号を全面通行止めにした。
垂水市では、国道に架かる深港橋に大きな岩や土砂が堆積し、河川断面をふさぎ川の流れを遮っているため、2007年に垂水市建設業組合と締結した「災害時における応急対策に関する協定」に基づき、鰹纈テ建設と叶X組に応急工事を依頼。両社は堆積した大きな岩を砕きながら土砂の撤去作業に尽力している。
また同事務所は25日早朝から、砂防のTEC−DOCTOR(地頭薗隆鹿児島大学教授)による現地診断を実施。地頭薗教授は「おおよそ1〜2万m3が崩壊。雨が止んでも再び土石流が発生することも有り得る」と話し、全面通行止めの解除は見通しが立っていない。