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建通新聞社(中部)
2015/06/26

【愛知】一宮建設事務所 日光川2号放水路など検討

 愛知県一宮建設事務所は、地盤沈下対策河川緊急整備工事で日光川や日光川2号放水路、野府川の整備を検討している。
 野府川から木曽川へ放水する日光川2号放水路を整備することで、野府川の上流部の整備が可能となる。加えて、野府川から日光川へ流れる水量が抑えられるため、日光川の改修が行える。
 現在、業務を東京建設コンサルタント中部支社(名古屋市中区)が担当し、野府川からの2号放水路への分派方法の検討や、野府川の断面測量、日光川の改修などについて検討している。
 日光川2号放水路は毎秒60立方bを放水する放水路で、2014年度に行ったルート変更では、木曽川の排水地点付近のワンドを避け、住宅地や用地、工事工期などに配慮し、大垣江南線の地下を利用する案をとりまとめた。日光川2号放水路の変更計画によると、当初1250bで計画していたルートを1680bに変更したことにより概算事業費が変更となった。工事費は、排水施設のうち機械設備(ゲート)が2億円、土木設備が35億円、排水機場のうち機械設備(ポンプ)が75億円、土木施設が70億円。放水路のうち函体は57億円、立坑が12億円。流入施設のうち機械設備(ゲート)が10億円、土木設備が20億円。野府川改修が7億円。延長は長くなるが、用地補償費が減少することでほぼ同額となることや、買収面積が約2割減らせることとなった。
 野府川は、河川整備計画流域委員会で示された計画によると川幅を約18bまで広げ、川底を掘り下げる。

提供:建通新聞社