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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/06/25

【山梨】於曽公園の区域拡張 甲州市が駐車場など整備

 甲州市は24日、本年度の第1回都市計画審議会を開き、峡東都市計画公園の変更案を審議。付帯提言を添えて原案通りに答申された。
 諮問された案件は「2・2・1号於曽公園」の区域変更と「2・2・30勝沼駅前公園」の名称変更の2件。於曽公園はA0・48haをA0・57haに拡張し、勝沼駅前公園は駅名に沿ったかたちで勝沼ぶどう郷駅前公園に変えるもの。
 於曽公園は、まちづくりの側面だけに限らず、高齢者や身障者の利用に対しての配慮がなされていない観点から、バリアフリー法に基づく整備が必要とされている。しかしながら、西側の屋敷を含めて周囲を囲む土塁などが県指定の文化財のため現地での改修などは困難。このため、区域を拡張してそのなかで身障者などに対応する駐車場やトイレを整備することとした。
 拡張は現公園の北東側に隣接する用地で、この部分だけ周囲の土塁が分断されており、拡張区域に市指定天然記念物のもみの木もあり、公園と一体的に管理も可能としている。
 委員からは、於曽屋敷や第2公園などを含めた将来的な一体的あり方や、塩山駅からのアクセス向上を求める意見が出た。市民の意見を配慮するなどの付帯提言を盛り込んだかたちで、案了承が答申された。
 市では審議会からの答申を受け、於曽公園の長寿命化、バリアフリー化を3カ年で進める考えで、概算事業費は7000万円。本年度は用地取得とともに、説明会で出された開放的な施設を求める声に配慮するなどして設計に取り組む予定だ。
 加えて、於曽第2公園と勝沼健康公園でも同様のリニューアルを図る計画で、事業期間に5カ年を見込んでいる。
【写真=南側の土塁の上から臨む於曽公園。右手奥にあたる北東側で拡張が図られる】