建通新聞社
2015/06/25
【大阪】近畿地整 総合評価で新たに7タイプ試行
国土交通省近畿地方整備局は、総合評価方式の新たな取り組みとして、技術提案評価型3タイプ(@現場条件重視自由提案型A最高点を基準とした配点の補正方式B技術向上提案付加型『1提案1技術評価の運用』)と、施工能力評価型4タイプ(@成績評定重視型A企業チャレンジ評価型〜A・B型B若手チャレンジ評価型〜年齢・経験型C電通チャレンジ評価型)の計7タイプを試行する。
現場条件重視自由提案型はこれまで、二つの指定テーマに合計30点の技術提案を求めていたものを、指定テーマ20点と自由提案10点の配点に分ける。自由提案は学識者を含めた第三者委員会で審査する。冠山峠道路第1号トンネル工事(一般土木、WTO)での試行を予定。
最高点を基準とした配点の補正方式では、技術点の最高得点者の点数が満点になるように配点を補正。結果的に、最高得点者を満点とする相対的な比較評価となり、技術力を適正に評価することができるという。来日川合流部特殊堤他整備工事(一般土木、WTO)で試行する。
技術向上提案付加型は、段階選抜方式を採用するとともに、1提案に対して複数技術を認めないようにする。適用工事は、天ケ瀬ダム再開発トンネルゲート室部本体他建設工事(一般土木)、永平寺大野道路轟2号橋PC上部工(PC)、大和御所道路朝町高架橋PC上部工(〃)の3件を予定。
成績評定重視型は、技術力が直接的に反映されやすい工事(難易度が高く、規模の大きい)で試行する。施工能力評価型T型の難易度V(2億〜3億円規模)で各府県1件程度を予定。参加資格は従来通り(施工能力評価型)とし、企業の成績、技術者の成績の配点を拡大する。
企業チャレンジ評価型は、従来のA型(施工能力は求めない)にB型(施工能力などに10点配点)を新たに加え、施工能力評価型U型の主に難易度T〜U(1億〜2億円規模)で各府県1〜2件程度を実施する。