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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/24

【群馬】県館林土木2015年度事業概要

県館林土木事務所(村田知宏所長)は、2015年度の事業概要を公表した。本年度当初の事業費は補助38・8億円、単独10・3億円の49・2億円とした。主要事業である国道122号館林明和バイパスには本年度に約10億円を投入し、多くの工事発注を予定している。また、国道354号(東毛広域幹線道路)の板倉北川辺バイパスでは谷田川橋梁の上部・下部工を発注するほか、4車線化を進めている大泉邑楽バイパスは本年度内の開通を目指し工事を進めていく。
道路事業からみると、最も多く事業費を配分した国道122号館林明和バイパスは現在、近藤川と谷田川に架設する2橋梁の上部工や橋梁前後の道路部の路盤工が進んでいる。本年度も引き続き用地買収に取り組むほか、年間を通じて道路工事を発注していく。同バイパスは、明和町川俣の国道122号から分岐し、館林市苗木町の国道354号まで新設されるL3650m、W25mの道路。南から工事を進捗しており、2017年度の完了を予定している。総事業費には約63億円を試算し、昨年度までに約43億円を投入。工事は63%、用地補償は85%まで進捗している。
国道354号板倉北川辺バイパスは本年度、板倉町下五箇で谷田川に架設する橋梁(L98m)の下部工3基と上部工を発注する。3径間の鋼桁橋だが、橋脚1基は昨年度に発注済み。同事務所は、残る橋台2基と橋脚1基を上期中に発注し、渇水期から着工する考え。道路部も橋梁前後で施工中だが、軟弱地盤に対応するため圧密沈下を行っている。同バイパスは、東毛広域幹線道路板倉バイパスをさらにL2640m延伸させるもので、埼玉県側でも施工中。17年度の完成を予定しており、両県にまたがるL4・5qのバイパスとなる。
国道354号大泉邑楽バイパスは、暫定2車線での開通後、4車線化へ向けて工事が進行中。本年度は舗装工、照明設備工、防護柵工に取り組み、事業の完了を図る。
このほか、館林市緑町の国道354号無電柱化は、本年度からの新規事業。国道354号の小桑原跨線橋から東へ向かったL約600m区間の両側で、電線共同溝を整備していく。本年度は支障物件の移設のほか、技研コンサル(前橋市)が詳細設計を作成している。同事務所は、さらに小桑原跨線橋西側の両側L約400mでも無電柱化を計画中。本年度から地元と協議に入る考え。
河川事業では、大泉町西小泉地先の休泊川河川改修で北門橋の下部工が下期に発注される。富士重工業大泉工場の北側へ新設され、工場と一般県道太田大泉線をつなぐ橋梁となる。
明和町大輪地先の新堀川導水路改修は本年度1億4000万円を措置し、引き続き護岸工を北側から進める。現在の河道内で拡幅する事業で、18年度の完了を予定している。
邑楽町中野地先を流れる多々良川の河川改修は、本年度も護岸工に取り組むことになりそう。渇水期の着工に向け、入札を行う。多々良川の改修では町道橋4橋、県道橋1橋の付け替えがあり、現在は丑沼橋のみが未整備となっている。館林市と邑楽町にまたがる多々良沼公園の整備事業は、本年度で完了予定。周遊園路やトイレの工事を行っていく。