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建通新聞社(静岡)
2015/06/24

【静岡】県交通基盤部 レベル1津波想定の必要堤防高を見直し

 静岡県交通基盤部は、駿河トラフ・南海トラフ沿いで発生するレベル1地震による津波について、最新の知見を取り入れた三つの津波を検討対象に加え、海岸堤防などの津波対策施設の必要堤防高を見直した。増減幅で最も大きい地域海岸は、南伊豆町の妻良で9b増の16bの必要堤防高を想定し、伊豆半島西海岸南側の地域での増加が目立つものとなった。
 静岡県は、駿河トラフ・南海トラフ沿いで発生するレベル1地震について、新しい知見に基づく津波断層モデルを設定し、津波の想定を行った。施設整備の目標高に影響を与えるレベル1の津波断層モデルが固まったことから、交通基盤部では地域海岸ごとの必要堤防高を見直した。また、地域海岸についても42から49に再区分した。
 地域の実情に合った静岡方式による津波対策を進めている県河川砂防局では、「新しいモデルのレベル1の津波想定が固まったことで、いよいよ地元に提示していく段階に入る。地域の合意形成がスムーズに進むように、施設の効果や課題、地域の要望に対しての情報などを提供していきたい」との方針を示す。
 また今回、津波高が大きく見直された地域海岸がある伊豆半島については「港単位で、地域の代表、観光・漁業の関係者、行政などで構成する地区協議会を設置して、津波への対応(施設高など)の合意形成を図っていく」とした。

提供:建通新聞社
(2015/6/24)

建通新聞社 静岡支社