日本工業経済新聞社(山梨)
2015/06/23
【山梨】リニア駅周辺を環境未来都市に
リニア中央新幹線の新駅(甲府市大津町)周辺の整備方針について、後藤斎知事は22日の県議会で「定住人口の増加などの視点も加えた『リニア環境未来都市』の創造に向けて、整備方針の策定に取り組んでまいります」と答弁した。浅川力三議員、鈴木幹夫議員の代表質問に答えた。
リニア駅周辺の整備に向けて県ではこれまで、導入すべき機能やゾーニングなどの整備方針を検討。今後は、これまでの検討内容をもとに、首都圏に近接した立地条件や豊かな自然環境を生かした定住人口の増加、新たな産業の集積などによる産業振興、自立・分散型エネルギーを備えた災害に強い地域づくりなどの視点を加え、駅の近郊を含めたより広いエリアにおいて、環境との共生や新たなライフスタイルが展開する「リニア環境未来都市」の整備方針をまとめる。
6月補正予算案には整備方針策定事業費として3832万円を計上。予算の議決を得て、若者世代や県外住民などへの意向調査や有識者会議の開催などの作業を進めていく。
県が策定した新しい総合計画(暫定計画)では、2015年度に整備方針の検討、16年度に方針策定を行い、17年度から計画および事業実施というスケジュールを示している。