三重県は、(仮称)「都市計画道路・鈴鹿亀山道路」に係る「計画段階配慮書」(以下、配慮書)に対し、国土交通大臣の意見書が届けられたと発表した。「詳細なルート・構造の検討に当たり、学校や病院、集落などに対して十分配慮すること」などを求めた。
配慮書は事業の計画段階で、環境保全のために適正な配慮をしなければならない事項について、複数案それぞれについて事業を行った時に予測される影響を検討し、結果をまとめたもので、5月に三重県環境影響評価委員会から審議結果の答申を受けて知事意見としてまとめた。
大臣意見では、保全上重要と考えられる8区域を挙げ、このうち、「学校・病院など」、「鳥獣保護区」、「天然記念物」の3区域を特に環境保全上の配慮が必要とし配慮を求めた。
鈴鹿亀山道路は、東名阪自動車道・亀山ジャンクションと直轄道路事業で進める北勢バイパスの延伸部分を東西軸で結ぶ延長約10`の道路として計画された。候補のルート帯案は、「市街地北部ルート」、「市街地通過ルート」で、いずれも1`幅のルート帯で示した。
今後、2案のルート帯から1案を選定し、都市計画としての概略案を決定する手続きに入ることになる。
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建通新聞社中部支社三重支局