日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/22
【群馬】下高尾小幡線の一部供用めざす 県富岡土木事務所の主要事業
県富岡土木事務所(小林功所長)は本年度の事業概要を明らかにした。かねてから整備していた下高尾小幡線については来月下旬に一部供用。富岡バイパスでは新富岡大橋の上部工を引き続き行う。昨年度に車道のみ開通した、都市計画道路西富岡内匠線の歩道整備なども予定している。下仁田上野線では、千原地内の改良(第2工区)に向け概略設計を固め、地元と事業内容を協議する。
【富岡バイパスの4車化】
現在整備している区間は新富岡大橋の前後L約3q。同事務所の山下ェ治次長は進捗について「7割くらい」と説明している。
新富岡大橋については、上部架設の最終段階(分割3号)を迎える。来月17日に入札を行い施工者を選定。橋両端の上部架設を行う内容だ。その後は橋面舗装や高欄などを整備し、2018年度の完成を目指す。
【下高尾小幡線(庭谷工区)】
富岡バイパスと交差する、富岡市と甘楽町を結ぶ新たなバイパスの整備。現在は庭谷工区として、福島跨線橋北交差点から北へL約1・3q区間の新設工事行っている。これまでには鏑川に架かる塩畑堂橋の架け替えも行った。
同交差点から同橋までの間についてはほぼ整備が終わり、あとは現道とバイパスの切り替えを行うのみ。岩井建設(富岡市)施工で、近く工事を始め、来月下旬の開通を目指す。現道とバイパスとは高低差があるため、土を入れるなどして勾配を調整する。現場にはすでに信号機も取り付けられた。残る同橋から北側については、用地買収や調査を行うなど、まだ準備段階だという。
【西富岡内匠線の歩道整備】
富岡製糸場囲むように走る環状道路。同製糸場周辺の混雑緩和を目的に整備してきた。昨年度最後の区間となる、富岡バイパスと現道を結ぶL約830mが、歩道を除き完成した。本年度は歩道の舗装を行うとともに、植栽などを行い事業完了となる予定だ。
【下仁田上野線の改良】
南牧村千原地内の改良工事。続く第2工区の概略設計を行っており、まとまり次第、地元に事業説明を行う。これまで諸星建設(下仁田町)らにより第1工区を施工。近隣には道の駅などがあり、拡幅して歩道を設置することで、歩行者の安全を確保する。
第2工区についてはこれから地元と話し合いを進め、整備延長などを決めていく。同線では下仁田町宮室地内でも改良工事を進めているが、それについては今後継続するかどうか未定という。