日本平山頂に展望、展示などの機能を持つシンボル施設の整備を計画している静岡県は17日、有識者などで構成する第2回基本構想策定委員会(委員長・芳賀徹静岡県立美術館館長)を開いた。県は、基本構想の素案として、展望、展示やラウンジ、ゲストルームなどの機能を有した施設内容を示した。
県は、富士山の世界遺産登録などで日本平の観光交流客数が増加するとともに、東京オリンピックなどへの来訪客を見込み、日本平の価値や魅力を伝える施設を整備する。
素案では、施設を日本平山頂部のデジタル鉄塔東北部側の富士山を望む平坦な県有地に建設するとした。施設規模については、文化庁などと協議、調整するとした上で、建物の高さについては近接するデジタル鉄塔の電波に影響がないように、上限を13b程度(3階〜4階建て程度)とする。
施設は、▽優れた眺望を味わうことができる▽歴史的・文化的価値などの魅力を伝える▽国内外の来訪者をもてなすサービス、設備を備える−内容とする方針。展望施設、展示施設、ラウンジ(休憩室)、コンシェルジュ(総合案内所)、ゲストルーム(迎賓室)で構成する考えを示した。
意見交換では、コンセプトについて3案の中から「日本平からの海と山 歴史と詩歌の通い路」に絞って検討した。施設内容なども含めて、最終となる第3回委員会で基本構想をまとめる。
提供:建通新聞社
(2015/6/22)
建通新聞社 静岡支社