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建設経済新聞社
2015/06/19

【京都】府保環研・市衛環研の新施設 設計者選定はプロポが有力

 京都府は、老朽化した京都府保健環境研究所(府保環研/京都市伏見区)と京都市衛生環境研究所(市衛環研/京都市中京区)について共同化による整備を計画。府保環研敷地に両研究所の新施設を府が建設する。新施設の規模は延約1万uとなる見通し。設計業者の選定はプロポーザル方式の採用が有力とみられる。
 共同化による整備事業は京都動物愛護センターに続く府市協調の一環。政令指定都市と都道府県による地方衛生研究所の共同化は全国初の試み。
 建設地は京都市伏見区村上町・周防町・西大手町の敷地7075・40u(府保環研敷地3275・53u+元京都府立医科大学伏見診療所敷地3799・87u)。現在、府保環研の本館RC造地下1階地上4階一部5階建(塔屋付)、延3812・12u(建築面積834・24u)、付属棟(倉庫・車庫等)S造平屋建、139・32uのほか、元府立医大伏見診療所が建つ。用途地域は準工業地域(一部商業地域)。高度地区は15m第三種高度地区(一部20m第四種高度地区、15m第四種高度地区)。建ぺい率は60%(一部80%)、容積率は200%(一部300%)。埋蔵文化財包蔵地。
 新施設の整備に向け、府は26年度に基本計画を内藤建築事務所(京都市左京区)に委託し策定した。
 27年度は設計業者を選定する。プロポーザル方式の採用が有力で、プロポ採用が決まれば9月頃の契約を見据え今後公告に向けた準備が本格化するとみられる。
 27・28年度の概ね2ヵ年で基本設計・実施設計を進め、早ければ28年度中にも工事に着手、30年度に完成し供用を開始する予定。