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北陸工業新聞社
2015/06/19

【石川】校舎棟はRC3階8747平方メートル/輪島中基本設計まとまる/輪島市

 輪島市はこのほど、旧松陵中跡地(河井町地内)で計画する輪島中学校建設に伴う基本設計をまとめた。校舎棟はRC造3階建て延べ8747平方メートル、体育館棟はS造2階建て延べ4252・35平方メートルの規模とし、輪島の歴史あるまちなみをイメージした黒色の勾配屋根や格子などを外観デザインに取り入れた。
 新校舎はロの字型で、中央に中庭を整備し、回遊性を持たせた配置計画とした。全教室は南側に面しており、1階に単独給食調理場も入る。体育館は1階にアリーナ、2階にランニングロードを設ける。両棟を2階の渡り廊下でつなげ、外観を輪島のまちなみに溶け込むような落ち着きのある色合いとし、勾配屋根、手すり、バルコニーのラインを連結させる。
 体育館の外壁には、黒や古代朱など輪島塗の漆をイメージした色調を取り入れる。アリーナ部分は2193平方メートルの広さがあり、バスケットボール、バレーボール各4面、バドミントンで9面のコートをそれぞれ確保する。体育館横には、武道場(S造平屋建て717・30平方メートル)と全天候型広場も整備する予定としている。グラウンドについては、既存部分を一部拡張して活用する。
 7月には実施設計に移行する予定で、年度内には一部造成にも着手する。関連事業費については今後の補正予算で対応していく方針だ。既存施設の解体工事は来月末には完了する見通しで、現在補強土など造成に伴う設計作業を進めている。
 本体工事については16年度に着工し、2カ年で進め、17年度中の完成を目指す。
 基本設計は、プロポーザル方式で選定された双星設計(北陸事務所/金沢市広岡1丁目)が担当した。
 輪島中は、松陵、上野台、三井3中の統合校で昨年4月に旧上野台中校舎を仮校舎として供用している。