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北陸工業新聞社
2015/06/19

【福井】県民生協/第9次中計で53億投資/新生鮮加工センターなど/農業、社福、電気小売も

 福井県民生活協同組合(竹生正人理事長)は18日、第37回通常総代会を開催し=写真、2020年ビジョンとなる第9次中期計画(15〜20年度)などを決定した。
 第9次中計は「組合員の満足と地域社会のために」を理念とし、「2020年 食と福祉と助け合いで、創ろう『安全・安心』ふるさと福井」をスローガンに設定。生鮮加工センターの建設や複合型店舗の展開を重点政策に掲げ、期間中の投資額は53億円を見込む。
 総代会には杉本達治副知事、東村新一福井市長ら多数の来賓も出席。竹生理事長は冒頭、「生涯にわたって頼れる生協づくり、健康長寿で安心・安全な福井づくりへの貢献、そして、これからを担う職員づくりに力を入れたい」と挨拶した。
 同日承認された第9次中計では、重点政策として、(1)農業法人の設立、農業経営(2)複合型店舗の展開(3)生鮮加工センターの建設(4)社会福祉法人設立と地域密着型特養の運営(5)学童保育運営(6)リサイクル事業(エコセンター建設)の展開(7)PPS(電気の小売)事業の展開(8)生活困窮者への支援|を列挙。
 このうち新たな生鮮加工センターは、建設場所は未定だが、来年の完成が目標。既存の機能を統合し、水産・畜産・惣菜の製造能力を高めるとともに、併せて弁当やカット野菜などの製造にも取り組む方針。
 複合型店舗は1000平方メートル以下のミニハーツを核に、宅配、ヘルパー両ステーション、福祉施設などを兼ね備えた複合施設モデルと位置づけ。今年度中に1店舗をオープンさせ、9次中計の期間中には5店舗まで増やしたい意向。
 また、社福による地域密着型特養に関しては、場所は非公表ながら、来年度の開設を目指し準備を進めていく考えだ。