香川県は、23日開会の6月定例県議会に総額3億8800万円余の一般会計補正予算案を提案する。併せて「風致地区内における建築等の規制に関する条例の一部改正」議案や建築基準法施行条例の一部を改正する議案も提案する予定。会期は7月14日まで。
補正額は3億8894万5000円で本年度の累計額は4606億3806万円となった。主に豊島廃棄物等処理事業に1億5900万円を計上。直島中間処理施設の溶融炉内の酸素濃度を高めて処理量をアップする酸素富化の取り組みを強化する。また、交通死亡事故抑止緊急対策に5332万円を盛り込み、事故抑止に向けた緊急広報・啓発のほか交通安全施設等の緊急整備を行う。
このうち、ハード整備として速度超過交通事故抑止対策に2500万円を計上し、国道11号別宮交差点(坂出市)とさぬき浜街道生島交差点(高松市)の2カ所に、速度超過の車両を信号機で強制的に止める「速度感応型信号機」を設置する。また、夜間等交通事故抑止対策に2000万円を盛り込み、事故発生現場等で自発光式視線誘導標の設置や区画線の高輝度化などに取り組む。
このほか経済対策基金の補正で再生可能エネルギー等導入推進基金に1314万6000円を追加。防災拠点施設への太陽光発電設備等の導入を推進する。子育て支援対策臨時特例基金に4082万円(保育所緊急整備事業)を追加補正し、私立保育所の施設整備費を補助する市町に対し補助する。
一方、建築基準法施行条例を改正する条例議案では教室等の出入り口の規定に「幼稚園」または「幼保連携型認定こども園」を追加する。
提供:建通新聞社