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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/18

【群馬】山名町に消防分署新設へ 2016年度完成目指す


高崎市等広域消防局は、山名町に高崎東消防署南分署を新設する。近く地質調査や施設の設計などに着手し、年度末に着工。2016年末の完成を目指す。施設規模は約300u。総工費は1億5000万円ほどを見込む。同分署が管轄する地域は山名・根小屋・城山など5町で、開設により、これまでに比べ現場到着までの時間が短縮できる見込みだ。
建設地は、高崎工業団地造成組合が山名町に整備した分譲地「山名イーストタウン」の一画。敷地面積は約1000u。市が分署用地として新たに取得する予定で、その経費3300万円を6月補正予算案に盛り込んだ。
用地取得後に調査・設計を行い、年度内に着工する。RC造、またはS造の平屋建てを想定しており、延べ床面積は300u規模。施設には職員の仮眠室や事務室、指令室などを備える。新たに消防ポンプ車や高規格の救急車も配備する予定だ。
設計と工事の入札は、消防事務などを担当する高崎市・安中市消防組合が行う。
来月1日の組合議会に設計費などを計上し、議決後、地質調査や設計などを委託する。その後概算の工事費を算出し、12月議会には工事費を計上する予定。施工者選定後、来年2〜3月ごろに着工する。工期は9カ月ほどを見込む。
同分署が管轄するのは、山名・根小屋・阿久津・木部といった南八幡地区の4町と城山町。現在これら地域を管轄する高崎中央消防署と高崎東消防署は、道なりで6〜7qほど離れており、地理的条件や道路事情により、現場到着までに管内平均以上の時間がかかっている。過去には大規模な林野火災が発生するなど、近年救急出動件数は増加傾向で、市は近隣に分署を置くことで現場到着までの時間を短縮し、早期の対応につなげる考え。
同消防局は、同分署の設置により「緊急車両の到着時間が約5分短縮できる」としている。