京都市は、伏見区の宮前橋について両側に歩道橋を整備。東側の宮前跨道橋は撤去し継足橋を新設する。
一般府道奥海印寺納所線の宮前橋は伏見区淀水垂町付近で桂川を跨ぐ橋梁。橋長270・6m、幅員9・8mの鋼橋。下流側に1・5mの歩道橋を併設する。東側で宮前跨道橋(橋長60・7m)と接続する。
近畿地方整備局淀川河川事務所の大下津引堤事業に伴い現橋の延長が必要となるため、市は宮前橋及び宮前跨道橋の架け替えを計画。また京都市が23年度に策定した「いのちを守る橋りょう健全化プログラム」でも架け替え予定となっていた。
架け替えは事業費が大きいため市はコスト縮減を検討。宮前跨道橋は架け替えるが、宮前橋は現橋を活かし耐震化と歩道拡幅を行う方針に切り替えた。27年度は迂回路工事、埋蔵文化財調査、取付道路設計を進める予定。淀川河川事務所は25年9月の台風18号洪水を踏まえ、桂川緊急治水対策を26年度から概ね5年で実施する方針で、市は宮前橋等の整備について治水対策と連携し、工程を調整しながら進める構え。
今後の計画によると、まず迂回路工事を行った後、宮前跨道橋を撤去。継足橋(橋長95・8m、幅員18・3m(車道幅員10・5m、歩道幅員3・5m×2他))を新設する。
宮前橋補修工事として現橋の両側に3・5mの歩道橋を整備する。計画幅員は15・3m(車道幅員7・5m、歩道幅員3・5m×2他)。その後、左岸側取付道路工事を実施する。
なお市建設局は25年度に宮前橋整備設計業務を公募型プロポーザルで業者選定、パシフィックコンサルタンツ京都事務所(京都市下京区)を選定し契約した。