建通新聞社(中部)
2015/06/17
【愛知】一宮市 競輪場跡地の土壌調査委託へ
一宮市は、一宮競輪場の跡地利用の事業を進めるため、6月補正予算案に土壌調査委託に2083万円を計上している。議決されれば7月にも委託する予定だ。
市は、2014年度に跡地利用検討委員会からプロポーザル提案における基本的な方針について答申を受け取っており、民間事業者からの提案に向けた作業を進める予定だった。しかし、駐輪場が建設される前に紡績工場があったことなどから、リスクを明確化するため、土壌調査を行うこととなった。
このため、土壌調査を行っている15年度中にプロポーザルに向けた詳細を詰め、土壌に問題がない場合は、16年度にプロポーザルで事業者の募集を開始する予定だ。
一宮競輪場跡地は、羽衣2ノ5ノ2ほかに所在し、敷地面積が3万6146平方b。用途地域は商業地域。
14年度に受け取った答申では、跡地を民間事業者に売却するか、賃貸するかについては、事業者からの提案の幅を狭めないように、絞り込まないこと。既設競輪場については、取り壊すことを前提にしているが、活用したい事業者からの提案があれば、検討することにしている。また、同地区は、都市計画マスタープランに用途地域の変更などの位置づけがないため、現状の用途地域とする。しかし、事業敷地のみで可能である都市計画決定を行う場合は、市と協議する。現在、建設を計画している場外車券売り場は、跡地北の敷地に建設する予定のため、これを前提にする必要がある−などが示されている。