松阪市殿町に位置する「本居宣長記念館」で計画されている、リニューアル改修工事に向けた企画・設計の委託先をプロポーザルで公募した結果、乃村工藝社中部支店(名古屋市中区)を最優秀提案者に決定した。
審査講評では、来館者に親しみを持って利用できる施設の空間づくりやフロア内の仕切りを極力なくし、開放的なスペースを確保した点などが挙げられた。今後は2015年度中に企画・設計をまとめ、16年4月にリニューアル工事着手、17年4月からのオープンを目指す。
施設規模は、2階建て延べ984平方bで1・2階の展示部分などが717平方b、1階の渡り廊下部分が99平方b、2階の収蔵庫部分が168平方b。計画では新たに、1階にシアターサロンやオープンライブラリー、2階に多目的室や展示スペースなどを設ける予定だ。
同施設は、開館以来約40年間本居宣長に関する資料など展示しており、老朽化や耐震性能が懸念されていることなどから、来館者や市民の人たちに安全・快適に入館してもらえる新しい展示機能を備えるため、リニューアル・耐震補強を計画していた。
施設の管理・運営は公益財団法人鈴屋遺蹟保存会が行っている。
提供:建通新聞社