日刊建設工業新聞
2015/06/16
【鳥取】県道路メンテナンス会議
県道路メンテナンス会議(会長・田宮佳代子国交省鳥取河川国道事務所長)が12日開かれ、老朽化対策に関連する法令などを確認した。また、2014年度に実施した点検の結果は「道路メンテナンス年報」を作成して公表する。
会議には県、市町村の関係者ら30人が出席。田宮会長は「高度成長期に建設された橋梁が今後、急速に老朽化する。道路管理者が互いに情報を共有し、連携することが重要」と強調した。
国交省中国地整局は点検に関する法令を説明。昨年7月に施行された省令では5年に1回、近接目視を実施することや、健全性の診断結果を4段階に区分にすることが規定された。
また、新設の大規模修繕・更新の補助制度(県道の場合、全体事業費100億円以上、市町村道は同3億円以上が条件)を説明。防災・交付金の重点配分では、基幹事業の修繕・更新に加え、「効果促進事業」として橋梁撤去を包括する事例を挙げた。
跨道橋の対応では、今年3月からメンテ会議の下部に「跨道橋連絡会議」(議長・国道事務所長)を設置し、農道や林道などの点検診断、補修の状況を把握して管理。跨線橋は4月、JR西日本と協議し、5年間の点検計画を盛り込んだ確認文書を締結した。県内では14年〜18年までに90の跨線橋を点検する。
このほか14年度の点検結果や15年度の定期点検に向けた課題点を確認。点検結果については「道路メンテナンス年報」を作成し、毎年とりまとめて公表する。