建通新聞社四国
2015/06/12
【愛媛】愛媛県内 学校など施設の耐震化状況
文部科学省は、公立学校施設の耐震改修状況の2015年度調査結果(4月1日現在)を発表した。愛媛県の学校種別耐震化率は、高等学校が80・8%で昨年度の5年連続全国最下位から脱出し45位となったほか、小中学校が86・9%で全国43位。幼稚園が88・7%で全国23位、特別支援学校が91・5%で全国45位となった。
県は、高等学校施設の耐震化に2013年度から重点施策として取り組んでおり、17年度の耐震化完了を目標に順次整備を進めている。高等学校の全国平均耐震化率は93・7%。
特別支援学校は、15年度の耐震化完了を目指している。
一方、市町が管理者の小中学校の耐震化率は86・9%。前年同期より6・6ポイント増加し全国順位を3ランク上げ43位となった。全国平均耐震化率は95・6%。
市町別では新居浜市、上島町、久万高原町、砥部町、伊方町、鬼北町、愛南町の1市6町で完了しているものの、西条市と大洲市が60%台、宇和島市と松野町が70%台となっている。
また幼稚園の耐震化率は前年度より2・5%伸び88・7%。全国平均の86・7%を上回り、全国23位となっている。
今回の調査結果を受けて文科省は、耐震化の進捗が遅れている市町村に対して、文部科学大臣から耐震化加速に関する積極的な取り組みを要請する書簡が99市町村あてに発送され、県内では西条市、松山市、宇和島市、大洲市、今治市、四国中央市の6市に送付された。