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日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/12

【群馬】上狩野地区で本年度、区画整理や排水路工事を実施


県渋川農村整備センターは、2012年度から渋川市赤城町の上狩野地区で進めている農地整備を本年度も実施する。計画全体の20%程度を占めるA6・3haの区画整理がメーンとなる。このほか、全体計画延長の約半分にあたるL1100mの排水路工事や、区画整理対象地に接続する地区外道路の改良工事も予定しており、ことしの秋ごろに発注される見込みだ。来年度以降も事業が計画されており、道路舗装やパイプライン、スプリンクラーの設置工事などが行われる。
本事業は、国営赤西農業水利事業により導水されている用水を各耕地へ配水し、畑地かんがい施設の新設を軸に基盤整備を実施することで、労働生産性の向上や農業経営の安定化を目的としている。12年度からの継続事業で、17年度の完成を目指している。
受益面積は29・1ha、受益戸数は117戸。総事業費は7億6400万円で、本年度分の事業費には3億2000万円を計上している。工事は29・1haの区画整理を行うもので、13年度は11・8ha、14年度は9・4haを実施。これまでに70%以上が進んでいる状況だ。区画整理は本年度が最終年となり、A約6・3haが対象。盛り土を行いH約2mのテラス工法で仕上げる。
本年度に実施する区画の中には複数の農道を新設するが、本年度は路線の形を出す床堀りまで行う。延長は計約1300mで、幅員は4〜6mとなる。排水路は全体の半分程度にあたるL約1100mを整備し、300〜600oのU字溝を設置する。8月中に設計が終わる予定だ。区画整理と排水路工事は同時発注となり、2分割され、9月には発注する。本年度の区画整理対象地につながる舗装済みの地区外道路L約660m、W約3mの改良工事も予定しており、秋ごろに発注をする。
来年度以降は、13年度に区画整理を行った区画の路線L約600m、約t40oの舗装工事を一括で発注するほか、同区域と池とをつなぐL約2・5q、φ200oのパイプライン工事も計画している。パイプライン工事の設計は済みで、147区画が対象のスプリンクラー設置工事も予定しているという。
事業最終年度の17年度は補完工事を行うほか、カモシカなどの害獣対策のため上狩野地区の外周をネットで囲む計画となっている。