福島建設工業新聞社
2015/06/12
【福島】建築総合評定値1000点以上/県警察本部新庁舎の一般競争公告
県は12日、県警察本部庁舎新築で建築、電気工事の一般競争を公告した。WTO政府調達協定対象。3者以内の共同企業体か単体の混合入札。建築は、単体と共同企業体の代表構成員は経営事項審査「建築一式」総合評定値1000点以上、共同企業体代表以外は800点以上。電気は同じく代表・単体が「電気工事」900点以上、代表以外が800点以上。いずれも過去15年以内の一定の施工実績を求める。資格には「適切な施工計画」も含めた。18日まで質問を受け付け回答をHPに掲載。7月1日まで県施設管理課に入札参加確認申請書を提出し、開札は同31日で建築が午後2時、電気が2時半。請負契約は9月県議会で承認を求める。工期30年2月28日。工事は5分割で、残る弱電、空調、給排水設備工事は総合評価・簡易型により週内にも公告する予定。福島市杉妻町5の75地内。
敷地は東分庁舎1号館跡地の8950平方b。高層棟(免震)と低層棟(耐震)の2棟構成で、国道13号側に並行する高層がSRC造6階+機械室の7階建て延べ2万1095・72平方b、高層棟と東側で接続し国道4号に沿う低層棟がRC一部S造2階建て延べ3323・81平方b。基本構想・計画は三菱総合研究所・昭和設計共同体。基本・実施設計は山下設計による。
県警本部機能は県庁本庁舎のほか、市内各地に分散。このため震災前から独立庁舎化の動きがあったが、震災を踏まえ、災害警備本部設置スペースがなく、主要システムの損傷危険、セキュリティや非常時対応などの課題を整理した上で基本方針を策定。25年に基本構想・計画、26〜27年に基本・実施設計を行った。
新庁舎は災害時における避難誘導や治安確保、警察活動の中枢となるため分散した機能を一体的に配置し、危機管理対応や業務継続が可能な庁舎を目指す。
発注見通しによる概算額は@建築(概算額78〜82億円)A電気(22〜26億円)B弱電(4〜6億円)C空調(15〜17億円)D給排水(6〜8億円)。27年度当初予算に新築費31億3500万円と、28・29年度債務負担として125億3960万円を設定している。