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北陸工業新聞社
2015/06/12

【新潟】日本海国土軸強化へ連携/新潟市長と整備局長が懇談

 篠田昭新潟市長と藤山秀章北陸地方整備局長の懇談会が11日、新潟市役所で開かれた。整備局の15年度事業や新潟市が進める重点事項について意見を交わし、日本海国土軸の強化を目標に連携していくことを確認した。
 整備局からは藤山局長のほか道路部長や建設部長ら、新潟市からは篠田市長に加え土木部長や都市政策部長らそれぞれの幹部が出席した。冒頭、あいさつに立った藤山局長は「5年または10年、あるいはそれ以上先を見てやっていく仕事がベースにある。新潟市は将来の方向性をどのように考えているのか聞きたい」と述べた。また、篠田市長は「合併10年を終え、政令指定都市移行10年に向けてさらに熟度を上げていく段階にある。意見を基に、まちづくりに対する支援と協力をお願いしたい」と話した。
 懇談会では新潟市を北陸の中核と位置付け、日本海国土軸の強化に向けて連携していくことで両者が一致。篠田市長はその中心となる事業として新潟駅連続立体交差事業とBRTを挙げ、整備局が進める栗の木道路と姥ケ山IC改良整備と合わせてマイカーと公共交通を明確に分けることができるとした。藤山局長は交通の連結点である新潟駅を中心に、周辺全体が渋滞なく流れることが重要であると強調。両者は今後10年が新潟の骨格をつくる大事な期間であるとの認識を示した。
 また、藤山局長は建設業の担い手育成確保にも触れ、人口減でますます困難になると指摘。魅力ある健全な建設業を目指すべく発注者としての協力を要請し、篠田市長も「公共事業以外でも、民間投資が実りをつけるよう取り組む」と応じた。