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建通新聞社(神奈川)
2015/06/11

【神奈川】神奈川県内業者4月受注高は8%減 国交省受注動態調査

 国土交通省が発表した2015年4月分の建設工事受注動態統計調査報告によると、神奈川県内を本店所在地とする業者の受注高は前年同月比で8%減少した。民間等からの元請受注高は前年同月比で32・9%の伸びを見せたが、公共機関からの元請受注高が大きく減少している。
 同統計調査は、全国建設業許可業者(約47万業者)の中から、約1万2000業者を対象にして毎月行っている統計調査。
 業者所在都道府県別受注高で神奈川県は、総受注高1608億4900万円で前年同月比8%減。総受注高は東京都(2兆3596億0100万円)、大阪府(7399億2900万円)、愛知県(3032億8600万円)、福岡県(2210億8700万円)、北海道(1861億2300万円)に次いで全国6番目の額。行政規模に比べ順位が低い。
 首都圏の各都県を見ると、東京都、千葉県、埼玉県とも前年同月に比べ減少している。
 神奈川県の総受注高1608億4900万円の内訳を見ると、民間等からの元請受注高は前年同月比で32・9%増加したものの、公共機関からの元請受注高が54%減となったのが大きく影響している。

※全国は3%増

 全国の建設会社が4月に受注した工事の総額は、前年同月比3%増の5兆8394億円と7カ月連続で増加した。公共機関からの受注は昨年4月に外環本線シールド工事の受注があった反動で39・2%の大幅減。民間は工場建設の受注が好調で、18・5%増と大きく伸びた。
 元請け受注高は0・9%減の3兆9465億円で7カ月ぶりの減少。下請け受注高は12・1%増の1兆8930億円で5カ月ぶりに増加した。業種別では、総合工事業が2・3%増の3兆8307億円、職別工事業が9・5%増の6711億円、設備工事業が2%増の1兆3377億円だった。
 公共機関からの受注のうち、1件500万円以上の受注額は44・4%減の7535億円。政府関連企業等が78・6%減と大きく減少したことが響き、国の機関からの受注が61・8%減の3524億円と落ち込んだ。地方の機関からの受注は7・5%減の4011億円だった。
 民間からの受注のうち、1件5億円以上の建築・建築設備工事の受注総額は31・1%増の8325億円。大型の工場建設の受注などにより、製造業からの受注が84・5%増と大幅に増えた。不動産業からの受注も44・2%増の2760億円と好調だった。
 民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は12・7%増の4801億円だった。