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日刊建設工業新聞
2015/06/11

【鳥取】土木関係コンサル平均89・3点/県2014年の「測量等業務」成績評定点前年比0・7ポイントの上昇 上昇傾向4年連続

 県土整備部は10日、2014年(1−12月)に評定した「測量等業務」の成績評定点をまとめた。土木関係建設コン(設計業務)の平均は89・3点で、前年(88・6点)を0・7ポイント上回り、集計を始めた10年以降4年連続の上昇。そのほか測量業務、地質調査も前年の平均値から伸びた。
 評定の対象は委託設計金額が100万円を上回るもの。14年は国の経済対策を追い風に発注された業務量が急増。設計業務は前年から135件増加(38%増)して486件が評定の対象になった。また、測量業務や補償関係コン、地質調査でも件数が増えた。
 業種別の平均点は▽測量業務89・9点(前年比0・4ポイント上昇)▽地質調査90・3点(同0・8ポイント上昇)▽補償関係コン90・8点(同0・4ポイント低下)▽設計業務89・3点(同0・7ポイント上昇)。地質調査が補償関係コンに次いで、初めて90点台に乗った。
 各県土の評定では設計業務の場合、米子と日野が90点台と高い。最も高かったのは米子の90・7点。低かった八頭の87・8点と比較すると2・9ポイントの開きがあった。
 同部技術企画課は「部内研修を開いて評定マニュアルを周知する」と話し、課長補佐以下の評定者によるバラツキがないよう評定方法の均一化に努めることにしている。
 成績評定をめぐっては、設計業務の「簡便型総合評価」で会社と配置技術者の実績に加味されるほか、15年度からは優良業務表彰制度が創設され、コンサル業界の関心は高まっている。
 ただ、評定に限界が近付きつつある。評定結果によると90点台半ばを超える業務も多数あり、「伸びしろ」がないのも現実。同部は今のところ評定内容に見直しを考えていないが、より高いレベルの品質確保に向けては、検査方法の抜本的な改正も今後必要に迫られてきそうだ。