日本工業経済新聞社(群馬)
2015/06/10
【群馬県】県桐生森林事務所の2015年度事業概要
林道事業からみると、桐生市川内町で行われている梅田小平線の整備は、これから2工事を発注する。赤柴工区の開設工事はL約500mを見込んでおり、すでに発注した緑化工事の先が対象。条件付き一般競争入札を予定し、上期中の契約に向け、準備を進めている。鍋足工区の開設工事については、下期発注となりそう。昨年度発注した忍山工区の橋梁工事と隣接する箇所が対象であるため、進捗をみながら発注する考え。
みどり市大間々町塩原で進む林業専用道の高松線整備は3年目を迎え、本年度で全長1・3qが完成する予定。まもなくL400mの開設工事を発注する。
昨年度に開設を終えた、みどり市東町沢入の作原沢入線は、法面の土砂崩壊が発生したことから本年度から2カ年で対策を実施する。本年度は、土砂撤去や切り土などの工事を近く指名競争入札で発注する。来年度は法面保護工を行い、斜面の安定化を図る。
国庫補助の治山事業だが、まず太田市吉沢町の唐沢山地区でL90mの流路工を7月ごろに発注する。13年度に谷止工を整備した箇所の下流が工事対象となっており、来年度以降も整備を継続していく。
太田市東金井町の大沢地区では昨年度、県単事業で水路を整備した箇所の上流で谷止工2基を上期に発注する。同地区と唐沢山地区では、近くにオオタカが生息していることから、営巣期を避けた工事となる。
桐生市黒保根町宿廻の田代地区は、一般県道梨木上神梅停車場線沿いの法面で吹き付け工を行う。現在は設計をまとめており、今月中に指名通知する。桐生市黒保根町水沼の堂尻沢地区では、谷止工1基を今月中に指名通知する予定。県桐生土木事務所が昨年度に砂防工事を実施した箇所よりも上流が対象となる。
みどり市東町荻原の菅ノ沢地区は、谷止工2基を発注し本年度の事業が完了となる。入札に向けた準備が進められており、早ければ今月中の指名通知を見込んでいる。
これらのほか、県単の治山事業も桐生・みどり地域の各地区で予定されている。