日本工業経済新聞社(山梨)
2015/06/10
【山梨】県6月補正予算案を発表
県は10日、2015年度6月補正予算案を発表した。一般会計の補正規模は約186億円。公共事業費は139億9601万7000円を追加し、当初との合計は約623億円で、前年度比0・9%減と横ばい。公共事業費には重点投資枠として約17億2300万円を設定し、西関東連絡道路や甲府駅南口を優先整備する。新規事業では、「リニア環境未来都市」整備方針策定事業費などを計上した。
県の15年度当初予算は後藤斎知事就任などのため骨格編成だったため、6月補正が新知事による初の政策予算。知事公約の117項目をはじめ具体的な施策について、新しい総合計画に基づき、「やまなし創生」や「安全安心・交流基盤創造」などのプロジェクトに配分した。その結果、知事公約は、14年度2月補正予算と合わせ全てで事業着手となる見込み。
公共事業費は抑制を基本としたが、東京五輪やリニア中央新幹線の開通を見据え、集中的に整備を進める事業には重点投資枠を設定して配分。
また、国補・県単合わせて県土整備に約107億円、森林環境に約17億円、農政に約15億円を追加。当初と6月補正を合計した15年度の公共事業費は約623億円となり、14年度と同水準を維持した。
補正予算案などは、17日開会の定例県議会で審議される。