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建通新聞社(中部)
2015/06/11

【三重】三重県に新たな歴史

 「三重県に新たな歴史が刻まれる」。“山頂”の意味を表す「サミット」(主要国首脳会議)の2016年開催地が志摩市賢島に決定した知らせに、コメントした鈴木知事の言葉には万感の思いが込められた。選定理由として挙げられた警備のしやすさとともに、安倍首相が「(伊勢神宮と併せて)日本の美しい自然と、豊かな文化、伝統を肌で感じてもらえる」と話したという。まさに、三重県にとっては、ポスト「式年遷宮」として、伊勢志摩、そして三重県を世界に発信する絶好の機会と期待も膨らむ。早くも県内の経済波及効果を130億円とする金融機関の試算も出ている。遷宮とは異なる一過性の行事であるため、新たなインフラ整備など建設関連事業は限られる。ただ、その後の観光誘客、経済活性化のバネにしようとするのであれば、全県を挙げての持続的な情報発信と社会資本整備は欠かせない。高速道路など幹線道路の整備も加速度が増す中、さらなる後押しになる。サミット地方開催第1回の沖縄県が、その後に国際会議の誘致を実現させていった経緯もある。三重県が目指す新たな”山頂”も見えてくる。

提供:建通新聞社中部支社三重支局