建通新聞社(中部)
2015/06/10
大規模更新で施工計画検討 中日本高速
中日本高速道路は、高速道路の大規模更新・修繕事業で、東名高速道路の大井松田〜御殿場間と、沼津〜富士間を対象とした施工計画検討を2015年度に行う。各区間の検討業務を、それぞれ第3四半期に委託する。発注方式は簡易公募型プロポーザルを予定している。更新事業では、同社が管理する道路を対象に、今後15年間で約1兆円を投じる。同事業に関連して施工計画の検討を委託するのは初めて。
3日付で追加公表した調査関係の発注見通しに施工計画の検討業務を盛り込んだ。このほか、2件の土木施工管理業務を追加した。いずれも東京支社管内が対象となる。
大井松田〜御殿場間の施工計画検討で対象となるのは、神奈川県大井町から静岡県御殿場市にかけて。沼津〜富士間では、静岡県の沼津市〜富士市間が対象となる。委託業務の業種は道路設計。履行期間は約8カ月を予定している。
中日本高速は3月、国土交通大臣から事業認可を受け、橋梁の床版取り換えなどの大規模更新に6961億円、橋梁・土構造物・トンネルの大規模修繕に3140億円を投じるとする更新計画を公表した。これまでのところ、初弾工事として、金沢支社管内の「北陸自動車道日野川橋床版更新工事」など3工事を予定している。
同社は大規模更新・修繕事業について、工事に伴う通行規制などの影響の抑制策を検討している。ECI方式や異工種JVをはじめとしたさまざまな入札契約方式や、新技術・工法を積極的に活用するとしている。