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日本工業経済新聞社(山梨)
2015/06/09

【山梨】甲府市重点戦略プロジェクト リニア駅で連携強化

 甲府市の樋口雄一市長は、子どもの福祉充実など、公約を反映した40項目「こうふ未来創り重点戦略プロジェクト」を明らかにした。リニア開業に向けて、県・甲府市・中央市が一層緊密な連携をとれる体制を構築するため、「リニア駅周辺整備連絡調整会議(仮称)」を設置し、新駅設置都市との連携強化を図る。
 プロジェクトの期間は本年度から2018年度までの4カ年で、そのうちの約6割の事業は6月補正予算案に盛り込んだ。
 同プロジェクトは、▽こども最優先のまち▽人生を思い切り楽しめるまち▽くらし潤うまち▽市民の声を原点としたまち▽国や県とのネットワークを活かした市政▽常に成長を続ける市政−など6つで構成。
 そのうち放課後子供教室の計画的な整備では、全ての就学児童が放課後を安全安心に過ごし、体験活動を行うことが出来るようにする。
 遊亀公園や付属動物園の整備では、同園が2019年に開園100周年を迎え、子育て世代が安らぎと憩いを感じられるような「こども公園」の要素も付加した公園を整備。
 開府500年(2019年)や信玄公生誕500年(2021年)を迎えるなど魅力発信の好機として効果的なシティプロモーション活動を展開するとともに、武田氏館跡を中心とした史跡・文化財などの整備を進める。
 公共サインは、来訪者が安全で円滑に移動が出来るよう自然景観や歴史景観に配慮した、分かりやすく統一感のあるサインを設置する。
 公共施設などマネジメントでは、公共施設およびインフラ資産の全体状況を把握し、長期的な視点で「更新」「統廃合」「長寿命化」を計画的に行い、市の実情に合った最適な配置としていく。
 このほか同プロジェクトには、市の権限強化などを目的に、開府500年の節目となる2019年までに「中核市」移行も含まれており、樋口市長は県都として人口減少を食い止める考え。