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建通新聞社(中部)
2015/06/09

【岐阜】新丸山ダム 概略設計・計画検討など着手

 国土交通省新丸山ダム工事事務所は、新丸山ダムの堤高を当初計画よりも低くする変更計画に合わせ、ダム本体の概略設計や施工設備の概略検討、施工計画の概略検討に着手する。設計業務の中で詳細を詰めるが、計画の変更により必要なコンクリートのボリュームは10%程度削減される見込みだ。こうした検討業務と並行して計画変更の手続きを進め、早期の本体工事着手を目指す。
 堤体概略設計を4428万円、施工設備概略検討を4968万円でそれぞれ日本工営名古屋支店(名古屋市東区)に委託した。施工計画の概略検討は、建設技術研究所中部支社(名古屋市中区)に4950万7200円で委託した。発注方式はいずれも簡易公募型プロポーザル方式。
 新丸山ダム建設事業では、既存の丸山ダムの下流側に、堤体を嵩上げするようにして新たなダムを整備する。左岸側が岐阜県御嵩町で、右岸側が同八百津町。ダムの型式は重力式コンクリートダムで、堤頂長は382b。現計画では、既設ダムから堤高を24・3b嵩上げし、堤高122・5bのダムを建設するとしている。
 現在、関係者間で協議している変更計画では、予備放流方式を採用し、嵩上げ高を24・3bから20・2bに4・1b分縮小するとしている。
 当初必要とされたコンクリートの量は122万立方b。設計や施工計画の検討を踏まえ精査するが、コンクリートの量は10%程度減る見込みとなっている。また、打設時の工法については、近年の実績を踏まえ、新工法を打設箇所ごとに検討していく。