北海道建設新聞社
2015/06/09
【北海道】道南地域への企業誘致活動を強化−新幹線開業に向け道
来年3月の北海道新幹線開業に向け、道が新函館北斗駅周辺を中心とした道南地域への企業誘致に向けた取り組みを強化する。首都圏などで夏以降開くセミナーで同地域の魅力を繰り返しPRし、道外の企業関係者に関心を持ってもらう。既に接触している企業へのフォローアップにも力を入れる。
道南地域への企業誘致が思うように進んでいない現状を受け、取り組みを強化する。観光客の増加が期待される函館市や、新駅が置かれる北斗市の担当者がセミナーに同行し、それぞれの地域の魅力や立地した場合のメリットなどを周知する。
具体的には8月以降に首都圏で開かれる北海道フードビジネスセミナーや、首都圏と中京圏を対象とした北海道ふるさと応援フォーラム、11月に名古屋市で予定しているものづくり企業を対象とした北海道ビジネスセミナーなどの場で道南地域を売り込む。
昨年8月に東京都で開いた「北海道新幹線の新駅前等投資促進フォーラム」に参加した企業に対して、再び誘致を呼び掛ける活動にも力を入れる。同フォーラムには不動産デベロッパーや金融機関、小売・飲食関連の関係者が多く訪れ、これをきっかけに昨年、IT関連の企業が函館市への進出を決めている。
道では「オフィスビルや工場の誘致に特に力を入れていきたい」(経済部産業振興課)と説明。開業までに具体的な成果を上げていきたいとしている。