建通新聞社四国
2015/06/09
【高知】高知県内の公立小中学校耐震化率は91・7% 文科省調べ
高知県内の公立学校の耐震改修状況が文部科学省が4月1日現在でまとめた調査結果で明らかになった。このうち小中学校は全947棟に対し未耐震が79棟、耐震化率91・7%で全国37位。前年度より耐震化率が4・9ポイント増加し、順位も二つ上がったが、全国平均の95・6%を下回っている。
耐震性のない棟と診断未実施の棟の合計が33棟と最も多い高知市では、2015年度末までに校舎の耐震化はすべて完了させる。11棟の宿毛市では、15年度に耐震補強設計と補強工事を多く予定しており耐震化を急ぐ。9棟の土佐清水市は、4校を統合し清水小学校を改築する。
震度6強の地震で倒壊する危険性が高いとされるIs値0・3未満の建物を保有するのは30棟。高知市が15棟でもっとも多く、宿毛市5棟、土佐清水市と四万十市が3棟、いの町が2棟、南国市と馬路村が1棟。
高等学校の耐震化率は84・7%で全国43位、未耐震の棟は53棟で15年度中に完了させる。幼稚園は80・0%で同33位、未耐震の2棟はいの町の伊野幼稚園のみで改築工事中。特別支援学校は98・2%で同37位、唯一未耐震の若草養護学校普通教室棟は15年度に耐震補強する。