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日刊建設タイムズ社
2015/06/09

【千葉】総合戦略策定懇が初会合/県/五輪と市町村支援を柱に年内策定

県総合企画部は8日、「千葉県地方創生総合戦略策定懇談会」の初会合を千葉市内の京成ミラマーレで開催した。県の地方創生「総合戦略骨子案」や総合戦略の策定スケジュールについて説明し、委員に意見を求めた。8月までに「人口ビジョン」と「総合戦略」案を策定し、市町村と意見交換を行い、パブリックコメントを実施したうえで、11月までに決定、公表する。
  懇談会は、策定にあたって様々な分野の専門的立場からの意見を求めるために設置。委員は17人で構成し、座長には明石要一・千葉敬愛短期大学学長、副座長には小柴祥司・千葉県市長会事務局長が就任した。
  あいさつに立った森田健作知事は「本県の地方創生では、県の強みを最大限に生かし、くらし満足度日本一を実現し、あらゆる世代が笑顔で住み続けられる千葉を目指したい。委員の皆様には専門的及び総合的な視点から忌憚のない意見をお願いしたい」と述べた。
  県の人口ビジョンは、県の人口の状況を分析し、そこから人口の将来を展望。目標とする2040年の総人口を想定。この人口ビジョンをもとに、5か年の総合戦略骨子案をまとめる。
  県の人口については、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計を一部再計算した推計をもとに、同研究所による千葉市中央区・稲毛区、我孫子市、浦安市の5市区の東日本大震災の影響を見直し、40年の県人口を537万6000人と推計したことを懇談会に説明。
  総合戦略は、本年3月に策定した「東京オリンピック・パラリンピックに向けた千葉県戦略」を柱とする「東京オリンピック・パラリンピックを契機とした世界中から人々がやってくるCHIBA≠テくり」と、市町村を支援する総合戦略Uとして「地方創生の実現に向けた千葉づくり」の2つの柱で構成。
  総合戦略Tでは、地方創生の実現に向けて、@キャンプ・国際大会・MICEの誘致A成田空港の利便性向上、交通ネットワーク・アクセスの強化Bバリアフリー化の促進C魅力ある観光地づくりD外国人受入体制の整備E国際交流の促進F戦略的な千葉の魅力発信――の7つを柱に施策を推進。
  誘致施策では、キャンプ受入体制の整備を進めるとともに、世界選手権などのプレ大会を含めたキャンプ及び国際大会の誘致を推進し、MICE誘致を積極的に進めることで、地域経済の活性化・国際ブランドイメージの構築を図る。交通ネットワーク・アクセス強化等では、成田空港と選手村・競技会場はもとより県内をスムーズに移動できるよう、交通ネットワークの強化を図る。バリアフリー化の促進では、県を訪れる誰もがスムーズに移動し、快適に滞在できるよう、競技施設や旅客施設等について、利用者の視点に立った施設の整備を進める。
  総合戦略Uでは、@働きたい≠ェかなう千葉づくりA人々が集う*」力ある千葉づくりB結婚・出産・子育ての希望≠ェかなう千葉づくりC安全・安心なくらし≠ェかなう千葉づくり――の4つを基本目標に設定し、施策を展開する。
  地方創生総合戦略は、国が昨年末に、人口の現状と将来を提示する長期ビジョンと今後5年間の施策、方向を提示する総合戦略を策定。これを受けて、県のほか各市町村で、地方人口ビジョン、地方版総合戦略の策定が進められている。
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