日本工業経済新聞社(山梨)
2015/06/08
【山梨】県内の跨道橋、跨線橋の点検計画
国や県、市町村で構成する県道路メンテナンス会議は、県内の跨道橋と跨線橋の点検計画を3日に開催した会議で報告した。緊急輸送道路を跨ぐ施設のうち鉄道橋を除き、道路法で定める道路以外の農道や水路橋などでの点検は、2015年度は18橋で計画。JR跨線橋は15年度は23橋で点検を計画している。
点検計画の概要は次のとおり。
【跨道橋】
跨道橋は、第三者への被害防止のため優先的に点検を実施する。そのため道路メンテナンス会議の下部組織として「跨道橋連絡会議」を15年3月23日に設置。
緊急輸送道路を跨ぐ橋のうち、鉄道橋を除き、道路法上の道路施設以外の施設(農道や林道、水路橋など)を対象に、点検・診断や補修などの状況を把握し、管理者に点検を要請していく。
15年4月30日現在の点検計画によると、14年度は3橋で実施。今後、15年度に18橋、16年度に9橋、18年度に4橋の合計34橋で点検を進める。そのほか点検計画が未定が1橋、撤去予定が2橋ある。
【跨線橋】
跨線橋の点検は、メンテナンス会議として、中央線についてはJR東日本八王子支社と、小海線については長野支社と、それぞれ5年間の点検計画を含めた確認文書を15年4月に締結した。
身延線については、JR東海と関東地方整備局が5年間の跨線橋点検計画を含んだ確認文書を15年4月に結んでいる。富士急行との間では5月に確認文書を締結した。
今後は、14年度の点検実施状況を精査し、JRと再度協議して点検計画を見直すとともに、各道路管理者が鉄道事業者と橋梁ごとの個別協議を締結する。
15年4月1日時点のJR跨線橋点検計画によると、JR東日本では18年度までに67橋を、JR東海では18年度までに12橋を点検する(中日本高速道路管理橋梁は除く)。
年度ごとの点検計画は次のとおり。
◆JR東日本=15年度22橋、16年度17橋、17年度19橋、18年度9橋(合計67橋)
◆JR東海=14年度3橋、15年度1橋、16年度4橋、17年度1橋、18年度3橋(合計12橋)