建通新聞社(神奈川)
2015/06/08
【神奈川】神奈川県立汐見台病院 移譲先選定で公開プレゼン
神奈川県は、県立汐見台病院(横浜市磯子区)の移譲先選定で、6月15日に募集を締め切った後、7月9日に応募者による公開プレゼンテーションを実施する。
開催場所は横浜市開港記念会館(横浜市中区)。時間は午後1時30分から。1法人につき15分程度のプレゼンテーションを予定する。傍聴の申し込みは、当日会場で午後1時から受け付ける。
県は、県立汐見台病院について、2015年度末の指定管理期間終了後、総合病院として存続することを前提に、県以外の設置・運営主体に移譲することとし、現在、移譲先の募集を行っている。プレゼンターションなどを経て、外部有識者による「神奈川県立汐見台病院移譲先選定委員会」が提案内容を審査して7月ころに移譲先候補を選定。8月ころまでに移譲先との基本協定を締結する。県議会の議決後、2016年4月から移譲先による病院運営を開始する予定。
汐見台病院(横浜市磯子区汐見台1ノ6ノ5)は、建設から20〜30年が経過し、空調や給排水設備、外観、屋上防水などが老朽化し、修繕に毎年1000〜2000万円かかっている。今後の維持・運営費用などを総合的に判断し、「総合病院としての機能を残すことを基本として県以外の設置・運営機関に移譲する」方針を決定した。応募資格は15年4月1日現在、神奈川県内で病院を運営している法人など。
土地、建物、医療機器とも有償譲渡。改修費、運営費などに移譲を理由とした特別補助は行わない。できるだけ長期間(少なくとも10年間)現在の場所で病院運営を継続する。
病院の敷地は合計1万3423平方bで、このうちの県有地は9173平方b。借地については、所有者の県住宅供給公社が移譲先に有償貸与する。
建物は全体で延べ2万0379平方b。病院旧館が延べ6940平方b(1981年3月開業)、新館が延べ9458平方b(90年3月増築)。看護宿舎が延べ2036平方b。医療従事者公舎が延べ1943平方b(平99年2月供用)。