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北陸工業新聞社
2015/06/08

【福井】継続費に9億、今秋着工目指す/美浜町エネルギー環境教育体験施設

 美浜町は、6月補正予算案にエネルギー環境教育体験施設整備事業として2カ年総額で9億354万5000円の継続費を設定した。内訳は15年度が5億8030万7000円、16年度が3億2323万8000円としている。
 丹生地係の丹生小学校旧校舎・敷地を改修、体験型の施設を整備するもの。今年度は建築・展示工事のほか、本体附属以外の外構(公園等)の実施設計などに着手する。
 秋頃の着工に向け発注時期を検討し、9月町議会での承認を目指す見込み。16年度の運用開始を目途とし、2カ年で建設工事を進める。
 工事種別は、旧校舎棟(RC造3階建PH付)が改修・耐震補強、鉄骨増築棟(S造3階建)、レトロライフゾーン各棟(W造平屋建)が新築となっている。
 規模としては、旧校舎棟改修で延べ約1721平方メートル、体験学習棟増築で同約767平方メートルを想定。
 今施設は「体験を通してエネルギー環境教育を体系的に学べる施設」を基本コンセプトとし、次世代を担う子どもたちにあらゆるエネルギーや環境に関する正しい知識を学んでもらう事を目的とする。
 体験学習棟には圧電装置の廊下、エルゴ発電競争、ごみの分別ゲームなどを備えた体験ギャラリー等を収容。屋上デッキには日時計や風速計、太陽光の強弱を体感するサンシェードに加え、床仕上げの種別による表面温度の違いなど、様々な体験設備を導入する。
 一方、旧校舎棟には多機能な実験器具を設置、高度なエネルギー関連実験を可能とするエコエネ教室のほか、プログラム開発のための様々な実験を行うことができるプログラム開発室などを配置予定。
 また、レトロライフゾーンには、昔体験農家、作業棟を整備。福井県や美浜町の伝統的な家屋のイメージを踏襲し、水車小屋、いろり、かまどなどを設置する。