建通新聞社(神奈川)
2015/06/05
【神奈川】神奈川県 薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト再公募 事業環境が変化
神奈川県は、薄膜太陽電池普及促進事業費補助金の補助対象となる「薄膜太陽電池普及拡大プロジェクト」を再公募する。昨年選考した6プロジェクトで、固定価格買取制度の運用見直しや資材価格高騰などにより設備容量を縮小したり、設置を断念するケースが生じたため。7月30日まで応募を受け付け、9月に選考結果を公表する予定だ。問い合わせ・応募受付は産業労働局エネルギー部地域エネルギー課。
薄くて軽い薄膜太陽電池を普及させ、太陽光発電の導入を加速するのが狙いの事業。
応募者は、薄膜太陽電池の特性を生かした「新たな用途と設置する施設等」と「太陽光発電システムの価格の低下を図る方法」を提案し、その提案に基づき県内の施設などに実際に設置。その効果をPRする。
選考されたプロジェクトには、県が必要な経費(製造費、工事費など)の3分の1を補助する(補助限度額5億8000万円)。
同事業では、これまで6事業者による42施設のプロジェクトを認定。9億6823万円を補助する予定だった。しかし、事業環境の変化などから、現在は28施設への3億6350万円の補助計画に縮小された状況。実際に設置された薄膜太陽電池は4施設(補助額1億4132万円)にとどまっている。