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日刊建設工業新聞
2015/06/05

【鳥取】中部地区行政振興協議会/県立美術館誘致で県に要望展開

 県立博物館の見直しで浮上した県立美術館構想について、中部地区行政振興協議会(会長・石田耕太郎倉吉市長)が4日、平井伸治知事らに県中部地区への設置を求める要望書を提出した。
 要望したのは、中部地区の首長と議長らで構成する協議会のメンバー11人と中部地区選出県議会議員6人。石田会長は「美術館を設置することになれば中部地域へ」とし、道路アクセスや文化的な面での優位性を訴えた。
 知事代理で要望書を受けた林昭男副知事は「まずは県民がどういった施設を望んでいるのかといったところから始めたい」と話し、6月補正予算で県民の意向調査を実施すると説明。同時に、有識者による検討委で「具体的な機能や規模、候補地を含めて検討してもらう」と述べた。
 中部行振協は設置候補地に▽倉吉市3▽湯梨浜町4▽三朝町1▽北栄町1▽琴浦町1−の計10カ所を提案し、各地の選定理由を添えた。石田会長は「具体的な条件が出てくれば柔軟に対応する」と述べ、10カ所以外にも設置要件に応じた適地を探す考えを示した。
 この日は、山本仁志県教育長、斉木正一県議会議長にも要望書を提出した。
 県立美術館をめぐっては、鳥取商工会議所などから要請を受けた鳥取市も誘致に名乗りを上げている。県は6月補正に整備基本構想の策定費に990万円を計上。有識者委を設置し、第三者的な立場から施設機能・規模、立地場所などを検討する。