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建通新聞社
2015/06/05

【大阪】大阪府 夏迄に検討開始へ 大深度地下利用

大阪府は、寝屋川北部地下河川鶴見立坑〜北部排水機場間での大深度地下利用の検討で、大阪府河川構造物等審議会大深度地下使用検討部会の2015年度1回目の会合を行うべく、日程調整を進めている。順調なら夏までには検討が始まる見通しだ。
 前回部会で、最適なルート選定へ、従来計画を含む2ルート3パターンを比較検討することを決めており、各パターンの大深度深さや概算事業費が示される見込み。大深度深さは各パターンで異なるが管頂部で70b程度、管底部で80b程度が想定される。
 比較パターンは、寝屋川北部地下河川と道路の都市計画が決定済みの「都市計画道路下ルート案」、城北立坑から排水機場までを直線で結ぶ「直線ルート案」、「従来計画案(大深度利用なし)」の3パターン。
 延長は、従来計画案と都市計画道路下ルート案が4684・2b(うち大深度利用3549・7b)、直線ルート案が4463・7b(同3329・2b)。内径はいずれのパターンも上流部9000_、下流部1万1500_を想定する。概算事業費は、パターンごとに大深度深さを決定し、シールドのセグメント構造や施工コストを精査して試算する。
 大深度地下利用の対象区間は、寝屋川北部地下河川整備のうち、未着手で残る鶴見立坑〜城北取水立坑間約1・7`(鶴見調節池)と城北取水立坑〜北部排水機場間約2・9`(都島調節池)の計約4・6`のうち、内環状線から最下流部までの約3・5`。
 府の担当者は、「未整備部分が完成すれば貯留施設ではなく地下河川として供用開始できる。早期事業化を図りたい」とした。