北陸工業新聞社
2015/06/04
【石川】2件、月内に入札公告へ/金沢市次期廃棄物埋立場建設
金沢市は、次期廃棄物埋立場建設事業にかかる「次期廃棄物埋立場埋立地整備工事」、「同埋立場外周道路周辺造成工事(西工区)」について、現在、発注準備を鋭意進めており、2件ともに月内の入札公告を目指している。市議会9月定例月議会での請負承認を経て、着工する方針だ。
整備計画によると、次期廃棄物埋立場の建設予定地は中山町、戸室新保地内(現・戸室新保埋立場〈戸室新保リ48番地1〉の隣接地)で、埋立面積約12万1000平方メートル、埋立容量約271万立方メートルを見込む。主要構造物は貯留構造物、遮水シート、雨水・地下水集排水施設、搬入管理施設など。受入廃棄物は一般廃棄物(不燃物)や燃え殻、汚泥とし、ごみと覆土によるサンドイッチ方式で埋め立てる。また、次期廃棄物埋立場は施設の耐久性、維持管理費の抑制などを考慮し、全3期に分けて整備する。
市では今年度から「埋立地整備工事」(概要/造成土工・排水工一式、遮水シート工7万平方メートル、遮水土工5000立方メートルほか 工期=19年3月20日まで)、「外周道路周辺造成工事(西工区)」(概要/道路築造工600メートル、造成土工・排水施設工一式ほか 工期=18年3月20日まで)にそれぞれ着手。第1期分の埋立容量は約109万立方メートルで、開設は20(平成32)年4月を予定する。
当初予算には現計で1億5634万9000円と、債務負担53億9300万円を設定した。
なお、これまでの経緯として05年度に環境影響評価方法書を作成、08年度に実施設計及び環境影響評価書をまとめた。09年度から防災(雨水)調整池整備工事に取り掛かり、11年度に完成。12年度から東側進入路周辺造成及び外周道路周辺造成(東工区)を進め、これまでに工事を終えた。
基本・実施設計業務は日本工営・日本海コンサルタントJVが担当。