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日刊建設タイムズ社
2015/06/04

【千葉】小中学校耐震化率94・3%/文科省が公立学校耐震改修状況/屋体天井落下防止は231棟

文部科学省は2015年度公立学校施設の耐震改修状況調査(15年4月1日現在)の結果を公表した。それによると、本県の小中学校の耐震化率は94・3%で前年度から6・5ポイント上昇したものの全国平均の95・6%を下回り、全国での順位も31位と低迷している。屋内運動場等の吊り天井落下防止対策も、242棟あるうち231棟が対策未実施となっている。
  全国の公立小中学校の耐震化率は95・6%で、前年度から3・1ポイント上昇し、3分の2の設置者が耐震化を完了したが、耐震対策が未実施の建物は5212棟残っている。このため同省は、耐震化率が全国平均未満でかつ耐震性のない建物を10棟以上保有(15年度までに耐震完了見込み除く)するなどの全国99市町村長に対し耐震化の加速を要請。本県では木更津市と君津市が要請の対象となった。
  小中学校以外では、高等学校が93・1%(全国平均93・7%)で全国29位、幼稚園が94・9%(同86・7%)で同13位、特別支援学校が99・5%(同98・1%で同32位となっている。
  県内54市町村1組合のうち、小中学校で100%を達成しているのは、成田市、習志野市、流山市、我孫子市、鎌ケ谷市、富津市、浦安市、八街市、印西市、富里市、山武市の11市と、横芝光町、睦沢町、長生村を除く14町村1組合。政令市の千葉市は97・6%、中核市の船橋市と柏市はそれぞれ87・6%、95・8%となった。県内での最低は銚子市の80・8%で、館山市82・8%、君津市84・9%、いすみ市86・8%と続く。
  また、本県のIs値0・3未満の建物の残棟数は41棟。設置者別の内訳は、君津市が8棟を保有するほか、松戸市、八千代市、匝瑳市が各4棟、佐倉市、柏市、市原市が各3棟、木更津市、野田市、香取市が各2棟、千葉市、東金市、旭市、鴨川市、大網白里市、睦沢町が各1棟を保有する。
  一方、小中学校屋内運動場の吊り天井等の落下防止対策では、県内の小中学校の屋内運動場全1404棟のうち、吊り天井のある建物は242棟。このうち対策を実施したのは11棟にとどまり、231棟が対策未実施。
  県内の小中学校の耐震化率は次の通り。
  【100%】
  ▽成田市▽習志野市▽流山市▽我孫子市▽鎌ケ谷市▽富津市▽浦安市▽八街市▽印西市▽富里市▽山武市▽酒々井町▽栄町▽神崎町▽多古町▽東庄町▽九十九里町▽芝山町▽一宮町▽白子町▽長柄町▽長南町▽大多喜町▽御宿町▽鋸南町▽布施学校組合(25市町1組合)
  【90%台】
  ▽千葉市97・6%▽市川市99・5%▽野田市91・6%▽東金市92・5%▽旭市94・5%▽柏市95・8%▽勝浦市90・0%▽市原市94・4%▽八千代市90・1%▽鴨川市94・3%▽四街道市96・3%▽袖ケ浦市95・3%▽白井市90・9%▽南房総市96・0%▽匝瑳市91・1%▽香取市95・0%▽大網白里市92・5%▽横芝光町95・7%▽睦沢町92・9%▽長生村90・9%(20市町村)
  【80%台】
  ▽銚子市80・8%▽船橋市87・6%▽館山市82・8%▽木更津市88・2%▽松戸市88・3%▽茂原市89・3%▽佐倉市88・5%▽君津市84・9%▽いすみ市86・8%(9市)k_times_comをフォローしましょう
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