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建通新聞社(神奈川)
2015/06/03

【神奈川】神奈川県下公立学校の耐震化率 高校は最下位

 神奈川県下公立学校の耐震化率は、小中学校、幼稚園で100%に近付いているものの、高等学校はようやく7割に届いた段階で全国最下位、特別支援学校の耐震化率も低い。文科省が発表した全国公立学校耐震化調査(2015年4月1日現在)で、県内の公立高校の耐震化の遅れが顕著となった。
 小中学校の耐震化率は99・4%(前回98・4%)で全国5位。前回の7位からさらに順位を上げた。特に耐震性が不足し、震度6強以上の揺れで倒壊する危険性が高いIs値0・3未満の建物は12棟あり、横浜市立が9棟、鎌倉市立が3棟などとなっている。幼稚園の耐震化率は91・7%。耐震化率の順位は全国20位。耐震性不足の建物が5棟あり、平塚市に4棟が集中。松田町が1棟。
 対して高等学校の耐震化率は71・6%。前回の69・4%から1%以上上昇したものの、全国で最も耐震化率が低い県となった。ワースト2は奈良県の76・6%。
 耐震性がないとされる施設は251棟あり、このうち危険性が高いIs値0・3未満の建物が54棟ある。これは全国最多。
 特別支援学校の耐震化率も全国に比べて低く91・6%。全国ワースト4位に位置する。耐震性のない建物は16棟。Is値0・3未満の建物はない。